ご存じですか?「おもいやりライト」 横関明男

自動車を運転されるみなさん、「おもいやりライト」ってご存じですか?ご存じであり、実行されている方は、本ブログはご覧にならなくて結構です。ご存じでない方は、是非ご覧ください。

「おもいやりライト」とは、夕方や明け方、天候が悪く薄暗い時、自動車のドライバーはライトを点灯させましょうというものです。(くわしくはこちらのページをご覧ください)

自動車のライトには、「自動車の存在を他者に知らせる」という重要な役割があります。多くのドライバーは、夜間など暗い時に、ドライバーが前方視界を確認するためライトを点灯すると認識されているのではないかと思います。しかし、車のライトの役割はそれだけではありません。本邦では残念ながら、「自動車の存在を他者に知らせる」という役割に対する認識が、極めて弱いのが現状です。

「おもいやりライト」のホームページによりますと、自動車事故の最も多いのが、午後4時から6時だそうです。まわりが薄暗くなってくる時間帯ですね。
また、同ホームページでは、薄暗い時のライト点灯の有りと無しで、自動車の視認性が大きく変化することも示しています。つまり、薄暗い時に、自動車のライトを点灯することにより、不幸な交通事故、さらには事故死を防ぐことができるのです。

中には、薄暗い時に車幅灯(スモールライト)を点灯させて運転している方もおられますが、自動車への視認性向上の点では不十分です。そもそも車幅灯は、暗い時に路上等で駐車する際に点灯させるものであり、自動車を運転している時に使用するものではありません。安全のためには、ぜひとも前照灯(普通のライト)を点灯して、運転してください。

また、近年では高齢者ドライバーの増加しております。高齢者は動体視力も低下しており、そのような高齢者に対してみなさんが運転している自動車の存在を知らせることも、交通事故を防ぐために、非常に重要です。

病院のブログで、なぜ自動車?と思われる方もおられるでしょう。自動車事故を防ぐということは、人の命を救うという点で、医療と共通であると考えております。本ブログを読まれた方、薄暗い時に自動車を運転するときは、是非ともライト(前照灯)をつけてください。よろしくお願いします。

神経内科 横関明男

2016年2月23日 | カテゴリー : Dr'sコラム | 投稿者 : 脳神経センター阿賀野病院