経管栄養時の体位についての勉強会を開催しました

当院には流動食(経管栄養剤)を使用されている患者さんが多くいらっしゃいます。
その使用時には、誤嚥性肺炎発症のリスクとならないよう、注入した経管栄養剤が逆流しないような姿勢が求められます。
近年の研究では、左側臥位(体の左側を下にして横になること)のほうが逆流防止になることが報告されています。この左側臥位の優位性について、摂食・嚥下チームが主体となり、青木副院長の解説による勉強会が開催されました。

勉強会では、食道・胃・小腸などの消化器官の位置関係やそれぞれの構造・機能により、逆流防止には左側臥位が有効であることが説明されました。
このほかにも、半固形栄養剤の使用や褥瘡についてなど、経管栄養時の疑問に答える内容の勉強会となりました。

今後はこのような点を考慮して各病棟で業務の検討を行い、個々の患者さんにとって逆流しにくい体位を調整していくこととなります。
エビデンスに基づいた看護実践の充実のために、今後もこのような勉強会を適宜開催いたします。
経管栄養時の左側臥位について